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楽話§登山道の整備 [尾瀬]

やって来る登山客が安心して歩けるように登山道の整備は欠かすべからざることである。話は尾瀬の登山道についてで、場所によってコンディションが極端に違っているのだ。

尾瀬の入山者のおよそ6割が利用する、鳩待峠から山ノ鼻のルートを見るならば、全長3km余りの登山道は良好に整備されている。木道の耐用年数は、およそ10年だが、メインルートということもあるのかどうか、順調に交換が行われていると感じる。

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そうして尾瀬ヶ原についても、山ノ鼻から牛首分岐を経て、龍宮小屋が建つ中田代、群馬と福島県境までは、鳩待峠からの日帰り客が多いこともあって木道はよく整備されていて、本当に歩きやすい。

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だが、ガクッと登山客(観光客)が激減する沼尻川の先福島県に入ると、木道の整備は遅々として進んでいない。

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上の写真は今年5月のもので、下田代十字路の山小屋群近くまでようやく木道が交換されてきた。

さらに尾瀬ヶ原から尾瀬沼に向かう段小屋坂の状況はどんどん悪くなって、下の写真がそれだ。

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途中、木道のあるところとないところとまちまちで、ないところの路肩を歩くのは、路肩側が沢筋へと落ちているので不安なものがある。

そして、かつてのメインルートである大清水から三平峠を越えて尾瀬沼へと向かうルートの中には、こんなところもあって、往年の面影などはない。

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一番下に1989年から2015年までの年間入山者数の表を貼っておくが、10%を切って5%に近づいているようでは荒廃していくのも無理はないだろう。

最後に、尾瀬ヶ原から御池に向かう裏燧林道の写真を一枚。

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あちこちの木道などは、なべて写真と似たようなもので、用を為しているとは残念ながら思えない。尾瀬で歩荷をしている人たちがクラウドファンディングでお金を集めて木道整備をと行動したが、行政をはじめとして、もう少し木道整備に目配せをしてほしいと願っておく。

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