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育話§小田原と真室川のハーフ&ハーフ [私事]

母は山形の真室川あたりで生まれ、祖父(父の父)は小田原の在から、それぞれ実家のあった町へ流れ着いた。祖父については、大正の後半にいい仕事があるからと聞き、小田原のありったけを売り払ってやってきたのだそうだ。

そんな祖父が和菓子屋姉妹の一人だった祖母を“ナンパ”しちゃったようでどうやら結婚して、何人かの子どもを持ったが、父親が10歳の頃のある朝、いつものように朝酒を呑み、何気なく咳払いをしたところ、あろうことか、脳の血管が切れ、あえなく逝ってしまった。だから、写真でしか知らない。

その後、祖母以下の一家が、戦前、戦中、戦後と苦労したのは想像に難くなく、リカバリーするには半世紀ほどを要したと思われる。

そして母である。どのような経緯で我が田舎町に行き着いたか、そのあたり詳しい話を聞くことはなかった。ただ、田舎町に姉が二人住んでいて、それを頼ってきたのではなかっただろうか。

というところで父と母が結婚し、小田原と真室川のハーフ&ハーフが誕生したのだ。

一度だけ、母の姉が住む真室川を訪れたことがある。小学校6年の冬休みのことで、延々と奥羽本線の特急で向かった先は、軒先まで雪が積もっていてその様子に驚愕したのだった。

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