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元話§壽初春大歌舞伎夜の部~寿曽我~ [歌舞伎]

松も取れ、正月気分などすっかり消え失せた歌舞伎座夜の部に行ってきた。

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舞踊『鶴亀』に始まって、休憩を3回挟んで『寿曽我対面』から『息子』そして『京鹿子娘道成寺』と一時間足らずの演目が並んだ、気楽な舞台。

『鶴亀』は福助、松緑親子、幸四郎親子の正月らしくたゆたうような一幕。

正月らしい演目『寿曽我対面』は扇雀の十郎、芝翫の五郎、梅玉の祐経、彌十郎の朝比奈、他。扇雀の存在感が薄く、もう少し柔らかみもほしかった。芝翫は悪くはないと感じたが、声は張り上げ過ぎていなかったか。そして、相変わらず梶原親子のパンクっぷりよ。

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『息子』を観るのは2005年以来。その時も幸四郎が息子の金次郎を務める。白鸚の火の番、染五郎の捕吏を祖父から孫三代、三人だけの舞台。歌舞伎の舞台においては、喉を詰めるような白鸚の口跡は好きではない。だが、今回のような“ストレートプレイ”的な舞台の表現には合っているような気がするのだが。

とはいえ、前回観た時も思ったが、心理劇が正月の舞台にふさわしいのかと言うと……。

最後に『京鹿子娘道成寺』は、右近の花子。前半は殊勝に踊っていたように思われたが、後半に進んでいくにしたがって、あざとさが目に付いてきたと感じられた。品よく踊ってほしい踊りではないか。体育会的に見えるようではいけないのである。

終演は19時半過ぎで、21時前に帰宅。

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