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街話§神保巷塵[103]職酒接近 [神保町]

[承前]

酒呑みの神保人だったら、酒の店の馴染みを数軒くらいは持ち合わせているだろう。かく申すワタクシめも、宮仕え時代には、気楽な立ち呑みの店から始まって、ちょっと洒落た居酒屋、気兼ねないビアホール、財布に優しい寿司屋にカジュアルな町中華、そして蕎麦前で呑める蕎麦屋となどなど、実にお世話になっていたものである。

サラリーマンのアフター5で、必ず名前が挙がるのは新橋というのがお約束なのだが、勤め人が勤務先から新橋の駅に向かいながら立ち寄るという流れになっているようだ。

そこへいくと神保町は、町内の到るところに酒食を楽しむ店が点在していてまさに職酒接近そのものと言えるのではないだろうか。

極端なところでは、仕事場の通用口を出たすぐの路地裏には瀟洒な居酒屋があって賑わいを見せていた。ただし、あまりに職酒接近し過ぎてしまって、店に入ると見たような顔ばかりがカウンターにということになって、個人的には敬遠して、少しばかり歩いたところに通っていた。

人によっては、六本木だの麻布などと遠征していたりもしたようだが、神保人の基本はあくまでも神保町呑みで、結局はホームタウンに戻ってくるのである。
                               [続く]

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