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惜話§ノイマイヤー&ハンブルク・バレエ [バレエ]

84歳になったジョン・ノイマイヤーが、2024年にハンブルク・バレエの芸術監督を退くにあたって、最後の日本公演である。2016年、2018年と観たプログラム『ジョン・ノイマイヤーの世界』と、内容はほぼ同じだが、いくつか微調整されての上演。

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【ジョン・ノイマイヤーの世界-Edition 2023-第一部】

『キャンディード序曲』(『バーンスタイン・ダンス』より)

『アイ・ガット・リズム』(『シャル・ウィ・ダンス?』より)

『くるみ割り人形』

『ヴェニスに死す』

『シルヴィア』

『アンナ・カレーニナ』

『椿姫』

『クリスマス・オラトリオⅠ-Ⅵ』

**********************休憩**********************

【ジョン・ノイマイヤーの世界-Edition 2023-第二部】

『ニジンスキー』

『ゴースト・ライト』

『作品100-モーリスのために』

『マーラー:交響曲第3番』



そのほとんどは、過去の2回で観ているのだが、覚えていないものである。そうはいいながらも、群舞の圧倒的な見事さに感銘を受け、シューベルトのピアノ曲を使った『ゴーストライト』の空虚さに端然とさせられる。

『作品100-モーリスのために』は、モーリス・ベジャールとの友情を描いたもので、使われているのは、サイモンとガーファンクルの『オールドフレンド』と『明日に架ける橋』で、彼らS&Gをリアルタイムで聴いている世代の身にとっては、特に『明日に架ける橋』のあまりにもベタな俗っぽさな使い方に戸惑いは隠せないが、それもまたノイマイヤーの素直な感情の発露ということだろう。

俗っぽさと前衛と、ノイマイヤーの醸し出す世界は、巧みにしてかつ、したたかな表現なのだった。

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