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嗜話§クラシックの大好物~オペラ編~ [オペラ]

[承前]

モーツァルト:『フィガロの結婚』
ワーグナー:『神々の黄昏』
リヒャルト・シュトラウス『ばらの騎士』

3作品挙げたが、この中でも鉄板なのは『フィガロの結婚』である。最初に実演を観たオペラでもあり、今だに強い愛着を持っている。

歌われるアリアもいいけれど、モーツァルトの恐るべき才能に舌を巻いたのは2幕終わりの七重唱。初めて聴いた時から、その凄まじさに眼を回しそうになってしまった。このオペラはアリアよりも、重唱に聴くところ多いような気がするのだ。

ワーグナーからはとりあえず『ニーベルングの指環』最終夜にした。四部作の中で最長の上演時間の作品だが、その中でも第2幕があまりにも劇的で、聴きながら一番にアドレナリンの噴出量が多いと感じる。

そして第2幕で、ドラマの歯車がギシギシと音を立てて回っていくのだ。そしてハーゲンの奸計がオペラを破滅へと導いていく。

四部作の中で、初めて合唱が登場するのもまた第2幕である。

『ばらの騎士』は同居人が教えてくれたオペラで、溢れるばかりの情感がオペラ全体を支配していて、様々な思いに囚われてしまう。

個人的に感じるのは“女性のためのオペラ”というもので、若さと老いとが微妙に絡み合っていく……傾いていく午後の陽射しとでも言えるような、そんな物思いに沈んでいく作品なのだ。        
                               [続く]

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