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闊話§漫画のキャラクターが勝手に動きだす [漫画]

何点か、最初から最後までコミック本を買って読み通したことがある。その時、作者が意図しなくても、登場するキャラクターが自然に動き出して話が進んでいくと感じる時があるのだ。

一番顕著にそれを感じたのは『じゃりン子チエ』を読んだ時で、全67巻に及ぶ作品の中で、およそ真ん中あたりに達しようとした頃、キャラクターが何とも自然にコマの中で動いていることに気がついたのである。

まさに、作品の中で個々のキャラクターが確立され、登場人物の存在感が際立つようになっていった。

もちろん、漫画家が描いている以上、キャラクターが勝手に動き出すなどということはないのだが、あたかも……という意味で言っているのである。

ただし、自由に動いていた時期からしばらくすると、明らかに漫画としてのパワーが激落ちし、最後の三分の一くらいは凪(なぎ)の状態に落ち着いて、不完全燃焼の最終回を迎えてしまうことになったのだ。

またいずれ、全巻を再読できればと考えているが、一巻一巻買い揃えていた時は、買ったタイミングで読み進められたが、これを第1巻から淡々と読んでいくことを考えると、さすがに気が遠くなるような思いがするのである。

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