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麥話§エーデルシュトフの馥郁 [ドイツビール]

ビール好きであると任じ、恬として恥じるところはない。かつては、一日に1リットルを呑み干していたこともあった。

ドイツあたりを旅行している主な目的は演奏会やオペラを観るためだったりして、そこにビール行脚が加わった。第二の目的といえばそのとおりだが、大食いでもグルメでもない我々にとって、ドイツでの食事は、けっこうな難行苦行なのである。

まずもって、大皿にドーン!とのった肉の塊など、一口頬張れば御馳走様。そんなわけで、食事の悩みはさておき、ことビールに関しては天国そのものとしかいえず、年に一度のチャンスを有効に使おうと腐心するのだ。

そんな中、ようやく出合ったのがアウグスティナーブロイのエーデルシュトフなのだった。少しずつだが情報が集まるようになり、そこでミュンヘンのビール好きが“一番うまい!”と太鼓案を押しているのがエーデルシュトフなのである。

そして、ようやく口にすることができたのは2005年のことで、1リットルのジョッキから黄金の液体が喉の奥へと流れ込んだ瞬間に、コペルニクス展開が起き、我がビール観が根底から覆されたのだった。

↓2008年9月、巻寿司と枝豆と葱チャーシュー
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まずもって苦みは感じられず、むしろ甘みらしきものが濃厚な麦汁の中から姿を現したのだ。それはまさに“馥郁”というべきもので、過去に呑んだ、いかなるビールとも異なる独特な存在だったのだ。

何とも残念なのは、滞在期間中に呑めても2リットルがせいぜいで、しかも日本で呑める機会はほとんど考えられない。

さらに残念なのは、2005年からアウグスティナーケラーのビアガルテンに繰り込んだのは5回かそんなものでしかないのだ。

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