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想話§この時季になるとブラームス [ブラームス]

紅葉していた樹々の葉が落ち、冬も近くなると、自然にブラームスが聴きたくなってくる。刷り込みといえば刷り込みだし、何か周波数が変わったりもしたら、真夏に聴きたくなる可能性もないとはいえない。

そんなわけで、ブラームスを聴く機会が増える。交響曲でもいいが、そこまで大規模ではなくて、むしろ室内楽のほうがしっくりくるような気がする。

中でも一番に推したいのがクラリネット五重奏曲で、寂しい時にさらに寂しい音楽を聴くのもまた佳き哉。

ブラームスのこの曲を聴くようになったのは、たぶん五十代を過ぎてからのことで、これをもっと若い頃に聴いていたとしたら、どのように感じながら聴いてきたのかは想像できない。

歳を経重ねてきたからの心境らしきものは確かにあって、早い夕暮れの残照の眩さに、何がなしな諦念らしき存在に気がついて、人生を振り返ってみた後は、我が身の行く末を想像してみたりもする……もしも若い時に、同じ曲を聴いても、そうした感じ取り方をしていたものか、今となっては想像することができない。

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