埋話§御先祖様~お盆終わって~ [日常]
月曜日にお盆が終わった。実家の町まで墓参りに行くことも、すっかりなくなって、御先祖様ともごぶさたである。
などといっても、父方の祖父の顔も写真でしか知らないから、我が御先祖様がいかなる存在であったかなど知る術はまったくない。
祖父は、小田原の在出身で、父親によれば宮大工ということだが、実家の町に流れてきてからは、違う仕事をしていたようだ。朝から酒を呑むような人で、父親が10歳くらいの時、酒を呑んでいてふと咳払いをしたら脳の血管が切れて、そのまま天国行きとなったと聞かされた。
祖父が、ずうっと小田原の在であったかどうかはわからない。何を言っても手がかりの一欠片すらないのだから、手詰まりである。自分から二代で、その先がわからないのも、ちょっと残念ではある。世間を見ると、京都の冷泉家のように、千年前の御先祖様が誰であったかわかるような家もあるので、うーむ……である。
たぶん、何か先祖代々の仕事がどうたらこうたらとかでない限りは、ほとんどのお宅もたどって数代、江戸時代末期あたりで、それ以上の過去がわかるとは思えないのだ。
わかったからといって、どうにでもなるものではないし、もしたどれるようなことになっていたら、今の自分が今の自分としてあるものかどうか、それはわからない。
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などといっても、父方の祖父の顔も写真でしか知らないから、我が御先祖様がいかなる存在であったかなど知る術はまったくない。
祖父は、小田原の在出身で、父親によれば宮大工ということだが、実家の町に流れてきてからは、違う仕事をしていたようだ。朝から酒を呑むような人で、父親が10歳くらいの時、酒を呑んでいてふと咳払いをしたら脳の血管が切れて、そのまま天国行きとなったと聞かされた。
祖父が、ずうっと小田原の在であったかどうかはわからない。何を言っても手がかりの一欠片すらないのだから、手詰まりである。自分から二代で、その先がわからないのも、ちょっと残念ではある。世間を見ると、京都の冷泉家のように、千年前の御先祖様が誰であったかわかるような家もあるので、うーむ……である。
たぶん、何か先祖代々の仕事がどうたらこうたらとかでない限りは、ほとんどのお宅もたどって数代、江戸時代末期あたりで、それ以上の過去がわかるとは思えないのだ。
わかったからといって、どうにでもなるものではないし、もしたどれるようなことになっていたら、今の自分が今の自分としてあるものかどうか、それはわからない。
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