珈話§エスプレッソが好き [コーヒー]
昨日に続いてコーヒー話である。
軽いコーヒーよりも深煎りして苦みの強いコーヒーが好きだ。うってつけのコーヒーがエスプレッソで、これにはまったのは大学時代。とあるカフェでギャルソンのアルバイトをした時のことだ。
45年くらい前、喫茶店でエスプレッソを出す店などあるはずもなかった。だが、そのカフェは西麻布にあったフランス料理のレストランの出店で、フランス風に拘ったまさに“カフェ”なのだった。

最初は飲み物やバゲットのサンドイッチ、タルトをテーブルに運ぶだけしかしていなかったが、慣れてくるとカウンターの中で飲み物を作ったりもさせてもらうようになった。カウンターの中にはエスプレッソマシンがあって、その操作も覚えたのだ。
それほど難しいわけではなく、コーヒーの粉をセットしてボタンを押せば、スルスルとデミタスカップに落ちてくるだけのこと。ちょっと操作に慣れる必要があったのは、カフェ・オ・レを作るのに強い蒸気で牛乳を熱くすることだった。牛乳の入ったカップにノズルを差し込んで、勢いよく蒸気を出してやればいい。
そして、アルバイトのギャルソンは、いくらでもエスプレッソを飲むことができた。それをいいことに、仕事中に3杯、4杯と飲んでいく中で、エスプレッソの苦みが好きになっていった。
アルバイトを辞めて一年くらい経った頃にカフェを再訪したことがあって、その時出してもらったエスプレッソの味が違っていたので聞いてみたところ「あら、わかった? 豆を変えたのよ」という返事が返ってきて、自分でも少しは味がわかるのかと思ったのだ……伊達に3杯も4杯も飲んでいない。
《コーヒーのトピックス一覧》
軽いコーヒーよりも深煎りして苦みの強いコーヒーが好きだ。うってつけのコーヒーがエスプレッソで、これにはまったのは大学時代。とあるカフェでギャルソンのアルバイトをした時のことだ。
45年くらい前、喫茶店でエスプレッソを出す店などあるはずもなかった。だが、そのカフェは西麻布にあったフランス料理のレストランの出店で、フランス風に拘ったまさに“カフェ”なのだった。

最初は飲み物やバゲットのサンドイッチ、タルトをテーブルに運ぶだけしかしていなかったが、慣れてくるとカウンターの中で飲み物を作ったりもさせてもらうようになった。カウンターの中にはエスプレッソマシンがあって、その操作も覚えたのだ。
それほど難しいわけではなく、コーヒーの粉をセットしてボタンを押せば、スルスルとデミタスカップに落ちてくるだけのこと。ちょっと操作に慣れる必要があったのは、カフェ・オ・レを作るのに強い蒸気で牛乳を熱くすることだった。牛乳の入ったカップにノズルを差し込んで、勢いよく蒸気を出してやればいい。
そして、アルバイトのギャルソンは、いくらでもエスプレッソを飲むことができた。それをいいことに、仕事中に3杯、4杯と飲んでいく中で、エスプレッソの苦みが好きになっていった。
アルバイトを辞めて一年くらい経った頃にカフェを再訪したことがあって、その時出してもらったエスプレッソの味が違っていたので聞いてみたところ「あら、わかった? 豆を変えたのよ」という返事が返ってきて、自分でも少しは味がわかるのかと思ったのだ……伊達に3杯も4杯も飲んでいない。
《コーヒーのトピックス一覧》
コメント 0