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春話§三月大歌舞伎~仁左衛門の熊谷~ [歌舞伎]

土曜日の本降り雨から一転の日曜日、快晴の都心へと車を走らせて歌舞伎座へ。この日観たのは第二部である。

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まず、仁左衛門の『熊谷陣屋』を観る。孝太郎の相模、門之助の藤の方、歌六の弥陀六と役者も揃っての充実した90分の舞台は、何といっても仁左衛門に尽きてしまう。

このところは、吉右衛門と仁左衛門の熊谷ばかりを観ることになっていて、だが、それぞれの熊谷の芝居を楽しめるのである。

ある意味、豪放を前面に押し出す吉右衛門と、情感をきめ細やかに紡いでいく仁左衛門……どちらも甲乙つけがたい舞台なのだ。そして歌六の弥陀六が安定して後半の舞台を支えてくれた。

休憩後は『雪暮夜入谷畦道~直侍~』で、菊五郎の直次郎、時蔵の三千歳。東蔵の丈賀、團藏の丑松、橘太郎の蕎麦屋。アンサンブルは上々であるが、うーん、さすがに菊五郎は年齢的にすっかり盛りを過ぎてしまったと感じてしまう。丸くなって、妙に訳知りの直次郎というところか。もう少し尖ったところがあってもいいだろうに。

17時前に終演。中央道では、夕暮れの富士山を正面に見つつ、一時間ちょうどで帰宅。

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