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従話§管理職というお仕事 [私事]

定年退職するまで20年ほどを管理職という立場にあった……名ばかりだが。会社に入った時以来、自分は管理職の器ではないと思っていた。

管理職という仕事は“別の仕事”なのだ。人を束ね、指図し、仕事をあるべき方向に進めていく。戦略や戦術を構築して人を動かすというのは、経営的能力ではないか。

そうしたイマジネーションなどまったく持ち合わせてはいないのだ。会社で年を重ねていく間、自分にとっての適所はどこかと考えてたどり着いたのが“総務”と呼ばれるセクションなのだった。

もしくは、管理職の下支えのような役割とでも言えばいいのか。そうして、管理職から漏れ落ちてくるあれやこれやを掬い上げて、綻びがないように誂えていくのである。

そうであることを実感したのは、会社仕事ではなく、団地管理組合の理事をした時で、まかされた役職は総務担当なのだった。理事長が大まかな方針を示していく、その下にあって彼の方針を形にしていくのが平理事の仕事なわけで、理事長の意を汲んで補佐する……参謀といえば聞こえはいいけれど、諸葛孔明や竹中半兵衛のような切れ味であるはずがない。

というわけで、会社でやっていた現場仕事も、本来ある部署としての総務セクションではなく、言ってみれば総務的性格の濃厚な仕事だったのである。

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