顧話§今日の歴史~空白の一日~ [野球]
1978年11月21日、江川卓が読売ジャイアンツと契約。
政治家が絡んでのこの出来事を見ていて、どうしてこんなあからさまとしか思えない“ズル”をするのだろうかと考えていた。あまりにも次元が低すぎるさもしい話でしかなかった。
江川は一歳下で、一浪した自分と同じ年に法政に入学した。六大学野球の対法政戦を2回ほど観に行ったと思うが、とにかくボールが速くて、当時どん底にあった我が大学の野球部は手も足も出なかったのだ。
そんな江川が、どのプロ球団に入るものか、本人は巨人一本の意志が固いことを示していたが、ドラフト次第でしかない。ところが……誰かが悪知恵を働かせて“空白の一日”の間隙を縫って、巨人と契約するという前代未聞の暴挙を為したのである。
結果、様々な軋轢が生じ、現役時代は言うまでもなく、引退して以降も、あの一件でダーティーの烙印を押されて、それを拭い去ることができないまま間もなく七十代を迎える。ドラフト制度が完璧な制度だなどとは思わないがそれを蔑ろにするべきではなかった。
どの面下げて「巨人軍は常に紳士たれ」と言えたものだ……ズルをしてまで自軍に利をなどとは、紳士がすることではない。
事件から40年以上経過しても忘れていない人間は少なくないのだぞ。
《歴史のトピックス一覧》
政治家が絡んでのこの出来事を見ていて、どうしてこんなあからさまとしか思えない“ズル”をするのだろうかと考えていた。あまりにも次元が低すぎるさもしい話でしかなかった。
江川は一歳下で、一浪した自分と同じ年に法政に入学した。六大学野球の対法政戦を2回ほど観に行ったと思うが、とにかくボールが速くて、当時どん底にあった我が大学の野球部は手も足も出なかったのだ。
そんな江川が、どのプロ球団に入るものか、本人は巨人一本の意志が固いことを示していたが、ドラフト次第でしかない。ところが……誰かが悪知恵を働かせて“空白の一日”の間隙を縫って、巨人と契約するという前代未聞の暴挙を為したのである。
結果、様々な軋轢が生じ、現役時代は言うまでもなく、引退して以降も、あの一件でダーティーの烙印を押されて、それを拭い去ることができないまま間もなく七十代を迎える。ドラフト制度が完璧な制度だなどとは思わないがそれを蔑ろにするべきではなかった。
どの面下げて「巨人軍は常に紳士たれ」と言えたものだ……ズルをしてまで自軍に利をなどとは、紳士がすることではない。
事件から40年以上経過しても忘れていない人間は少なくないのだぞ。
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