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週話§日曜枯寂~虫歯と歯医者~ [健康]

小学生の頃だから60年近い大昔の話である。新学期が始まってほどなく、健康診断が行われる中に歯科検診も入っていて、毎年虫歯が見つかっては歯医者に行くようにと指示された。

それほどひどい虫歯ではなく、ちょっと黒くなった程度を治してもらうのに町内の歯医者に行くのだ。総白髪で初老の穏やかな先生が「今年も来たか」と手ぐすね引いて待っていたのだ。

今と比べて、半世紀以上前の歯の治療は多少の痛みは我慢するしかないというもので、時に大きい虫歯の時は、患部を削り取る時の痛みがなかなかなものだったり、今思えば前時代の治療だったのかもしれない。

通っていた歯医者は、ちょっとした金属の詰め物については、眼の前で混合して作っていた。その当時どれほど歯科技工士がいたものか……彼が器用なので、それくらいはやっていたのだろうか。

半世紀の間に、歯科医療は患者の痛みを極力軽減させるようになっていて、もちろん時には不快な痛みを伴いはするけれど、それが継続してということはなく、実にスマートな診療が行われていると思うのである。

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