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導話§プレゼンテーションの要領 [教育]

とある会合で、2時間ほどのレクチャーを聞いたら、ただ用意してきた講義ノートをだらだらと味気なく読み進めただけで閉口したことがあった。

自分よりも年齢が若い講師だったので、後日その感想を述べつつ、どのようなレクチャーを行ったらいいのか、手前味噌ながら自分の感想と合わせて、次回にどのようなレクチャーをすればいいのかを差し出がましくもアドバイスさせてもらったのである。

話は単純で、同じ内容でも“メリハリ”を加えればいいのではないかと考えた……そういう段取りを考えるのは得意なのだ。

学問を究めるとか、そうした能力はないが、話すべき中身を膨らませて興味を持たせようと試みる術(すべ)だが、それだったら少しくらいは持っているかもしれない。

というわけで、講義録をただ単に棒読みするだけでなく、要所要所の肝心な場面に工夫をさせてみた。本題とは別に、周辺状況などを付け足すことで、本題に彩を加えさせたりしたのだ。

それは“立体的構築”とでも呼べばいいかもしれず、通り一遍の平坦でしかない無表情なレクチャーに、豊かさが加わるのだった。

大学の教師の中には講義よりも研究のほうに重点を置くような……つまりは講義下手なタイプも少なくはないだろう。そしてそんな人間に対して偉そうなアドバイスをして、その時の一度はうまくいったはずである。

岡目八目で何とも頼りなく、その後も心を入れ替えて充実したレクチャーに励んだかどうかはわからないが、それなりの地位に滑り込んだようだった。

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