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活話§定年退職するなどとは [私事]

宮仕えをスタートしたのが大学を卒業した1978年。その時“定年”なる単語など頭の中には存在せず、あまつさえ、この先に37年半も仕事を続けることも、想像のはるか外のことだった。

それがまあ……定年退職してしまったのである。37年半の時間が邯鄲の夢よろしく、あっという間に過ぎたわけでもなく、時には波乱万丈ごとくな時もないではなかったが、まあまあ何とか大過なく勤め上げて、人生の終盤戦に突入したのである。

振り返ってみれば、宮仕えをしていた時は、思い通りにいくこと少なく、ある意味で忍従を強いられ続けたと言えなくもない。それを贖ったのが給料ということになるだろうが、忍従と給料をはかりにかけた時のバランス具合が自分にとってどうだったのか、今となってはわからない。世の中に、楽をして簡単に金が儲かることなどありようはずもなく、人はそれぞれそのあたりの塩梅を見極めようとするのだ。

そして、37年半の時間を売り渡した見返りとして、人生の残り時間を自由に使ってもよろしいということがあるのだけれど、いざその時が来たら、何をしようかと考え込んでしまう。まあせいぜい、旅行でもと考えたところに、実に不本意なコロナ禍に巻き込まれて、行動範囲が狭まって停滞を余儀なくされてしまった。動きが取れなくなった時間は取り戻すことなどできない。

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