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礼話§歌舞伎はおじぎ [歌舞伎]

我々は“そんなもの”だと思って、何も考えずに歌舞伎の舞台を観ているのだが、歌舞伎を眼にした海外の人たちにとって、間違いなく奇妙だと思われる動作に“おじぎ”がある。

少しでも気にして観ていれば、実に頻繁におじぎをしていることに気がつくのだ。それは時代物とか世話物とか、ジャンルとはまったく関係ないのだ。

日本人から見れば、そんな様子は当たり前の様子として片づけてしまうところだが、何の予備知識もなく一言も台詞が理解できないような状況に置かれた外国からのお客さんにとって、一番に眼が行くであろうと想像できるのは頻繁なおじぎではなかろうか。

それを眼にした彼らは「何をそんなに頻繁に挨拶ばかり繰り返すのだ?」と不思議に思うことは間違いなく、いい加減にしろと退屈を覚えるかもしれない。

最近は、海外旅行中におじぎをされることも珍しくはない。だが往々にして両手を合わせておじぎしてくるので、親しくなった人間に対しては“それは東南アジアあたりのやり方だ”と教えることにしていて、それはそれでいちいち面倒だったりしないでもない。

そうして、西洋の人間が日本式おじぎをこんなにもするのを見たのは、一昨年(2019年)のラグビワールドカップ日本大会でのことだった。

↓オーストラリア・ワラビーズのおじぎ
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最初はぎごちないと感じたが、次第次第に日本風になっていて、何ともありがたいことだった。

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