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転話§麦秋至~七十二候~小満 [七十二候]

小満の末候“麦秋至(むぎのときいたる)”である。

麦の秋の候は短い。さっさと刈り取りを進めないと、日本の梅雨がやって来るのだ。乾いた空気爽やかで気持ちのいい季節は間もなく終わりを迎える。

湿気の国である日本……ヨーロッパへ旅行した時、容赦のない乾燥気候に、最初は“肌がサラサラして気持ちいい”と、好意的に考えていた。かつては旅行から日本に帰ってきて、飛行機から外に出た瞬間に肌にまとわりついてくる湿気を疎ましく感じたこともあった。

それが、最近はヨーロッパの乾燥しきった猛暑に閉口して、ほうほうの態で帰国し、飛行機から足を踏み出した時の日本の湿気に愛おしさをよ覚え、よりありがたく感じるのだ。

そんな気候風土の違いを経験することもまた、旅する動機の一つでもある。

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