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齢話§気がつけばどんどん年上 [日常]

小学生の頃、甲子園の高校野球に出場する選手たちが、ものすごく年上だと感じられて……何というか“おっさん”と言ってもいいくらいなのだった。

長じて、球児と同じ高校生になってみれば何のこともなく、自分もまた似たようなおっさんとなって、一人前に髭まで生やしていたのだ。

そうして、その都度その都度のマイルストーンのタイミングで、我と我が身を振り返る機会となったのである。

会社に入れば、先輩や上司を見上げて……などと思っていたら、10年ほどはあっという間に過ぎ去って、自分自身が見上げられるような年齢になってしまう“悲哀”らしきものを味わうことになってしまったのだ。

まあ、悲哀というほどに大げさなものではないけれど、定年退職から数年が経った今、ある日新聞を眺めていたら、とある大学の教授の定年退官最終講義なる記事を目にした。そんな、定年退官する教授の年齢を見れば“64歳”とあって、ああもう大学教授より年長になってしまっていたのだと思った。

たぶん人間は、我が身を年長者と年少者の間に置いて、己が身の立ち位置を塩梅しているということなのだろう。そしていつの日か、動かしていた視線の止まる日がやって来るということである。

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