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舞話§季節外れの盆踊り話 [私事]

実家があった田舎町では、8月はじめに3日間ほどの祭りがあって、大通りには町内ごとに盆踊りの櫓が建つのだった。

中学生の頃はおずおずと踊りの輪に加わっていたのは、少しは恥ずかしいという神経が残っていたのではと思われる。それが高校生になると、恥の概念がなくなったのかどうか、同級生と語らって、ブイブイと踊りに行ってたのだ。

我が田舎町の盆踊りは“八木節”と呼ばれる、北関東発祥のやや下品、かつノリはいい踊りで、櫓の上にはお囃子連がいて、酒樽を太鼓代わりに叩きながら「ちょいと出ました三角野郎が!」とやらかすのである。

踊りが始まるのは、たぶん18時頃からだったと記憶している。それで飽きもせず3時間くらいは踊っていたのではないか。確か21時頃にお開きとなるのだが、まだまだ踊り足りないで、踊りの輪が崩れず「もっとやれ!」などとお囃子を煽るのだ。

結局最後は、パトカーが回ってきて“お家に帰りましょう”と促すのだが、お約束というか、パトカーに向かって「帰れ!帰れ!」と連呼を繰り返すのである。

でまあ、渋々解散するのだが、家に帰る頃にはきれいに着ていたはずの浴衣も汗でドロドロにくたびれてしまっていたのだ。

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