明話§新日本紀行~神田~ [東京]
思わぬ映像を見た。
1972年(昭和47年)に放送された、新日本紀行『江戸の残る町-東京神田-』のリニューアル版である。何とも懐かしいことに、その時リアルタイムで見たのだ。高校3年の時で、翌年には東京の大学を受験すると決めていたタイミングである。
中でも印象的だったのが、神田淡路町の“かんだやぶそば”で、先年火事で
焼失した旧店舗の様子と、帳場から注文を読み上げる独特の調子に驚かされ
たのだ。
これは行かなくてはと、なぜか強烈に思ったようで、浪人して予備校に通うのに上京した翌年、いそいそと出向いてみた。
……十代のチャラいお兄ちゃんが行くような店でないのは、入店した瞬間に感じたことで、腹を括って天麩羅蕎麦を注文したが、見慣れた海老天が横たわっていたわけではなく、小海老のかき揚げという洒落乙だったことに驚かされ、蕎麦の味などろくすっぽ感じ取ることなどできなかったのは当たり前である。
そんな自分自身の黒歴史を思い出しつつ、おおよそ50年も前の昭和の映像を楽しんだのだった。
《東京のトピックス一覧》
1972年(昭和47年)に放送された、新日本紀行『江戸の残る町-東京神田-』のリニューアル版である。何とも懐かしいことに、その時リアルタイムで見たのだ。高校3年の時で、翌年には東京の大学を受験すると決めていたタイミングである。
中でも印象的だったのが、神田淡路町の“かんだやぶそば”で、先年火事で
焼失した旧店舗の様子と、帳場から注文を読み上げる独特の調子に驚かされ
たのだ。
これは行かなくてはと、なぜか強烈に思ったようで、浪人して予備校に通うのに上京した翌年、いそいそと出向いてみた。
……十代のチャラいお兄ちゃんが行くような店でないのは、入店した瞬間に感じたことで、腹を括って天麩羅蕎麦を注文したが、見慣れた海老天が横たわっていたわけではなく、小海老のかき揚げという洒落乙だったことに驚かされ、蕎麦の味などろくすっぽ感じ取ることなどできなかったのは当たり前である。
そんな自分自身の黒歴史を思い出しつつ、おおよそ50年も前の昭和の映像を楽しんだのだった。
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