行話§熊蟄穴~七十二候~大雪 [七十二候]
大雪の次候“熊蟄穴(くまあなにこもる)”である。
今年も熊の被害が多かった。そればかりではなく、我が家からそう遠くないあたりを、北からやって来たと思しきはぐれ猿が南下して三浦半島まで行ったとか、鹿が多摩川の支流を遡っていったとか……おいおい!と言いたくなるような状況が現出していたのだ。
やはりというか生態系が狂っているということだろうか。おそらく一番の原因は彼らのテリトリーに餌が不足しているということだろうが、それ以上に彼らの行動を狂わせる何かがあるのだろう。
そりゃあ、我々から遠くないところに奥多摩や秩父、丹沢山塊が存在していて、その中には様々な動物が生を営んでいて、我々人類より先にテリトリーを確立しているから、我々はもっと謙虚に彼らに対して敬意を払うべきなのだが、さすがに害を及ぼされるのは御免蒙りたいが、共存するしかないことは理解しなければならない。
《七十二候のトピックス一覧》
今年も熊の被害が多かった。そればかりではなく、我が家からそう遠くないあたりを、北からやって来たと思しきはぐれ猿が南下して三浦半島まで行ったとか、鹿が多摩川の支流を遡っていったとか……おいおい!と言いたくなるような状況が現出していたのだ。
やはりというか生態系が狂っているということだろうか。おそらく一番の原因は彼らのテリトリーに餌が不足しているということだろうが、それ以上に彼らの行動を狂わせる何かがあるのだろう。
そりゃあ、我々から遠くないところに奥多摩や秩父、丹沢山塊が存在していて、その中には様々な動物が生を営んでいて、我々人類より先にテリトリーを確立しているから、我々はもっと謙虚に彼らに対して敬意を払うべきなのだが、さすがに害を及ぼされるのは御免蒙りたいが、共存するしかないことは理解しなければならない。
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首話§ネクタイは・・・・・・ [私事]
とんとネクタイを締めなくなった。最後に締めたのはいつのことだったか。
元より、宮仕えしていた会社は服装規定が緩く、ジーンズにTシャツで行こうが一向に頓着するわけでもなかった。新入社員の社内研修の時は、殊勝にネクタイを締めていたが、研修が終わって配属されるや、ネクタイとは縁のない会社生活が始まったのだ。
もちろん、営業関係の人間まではそうもいかなかったが、現場勤めの人間の服装は勝手次第だった。それをいいことに夏場にハーフパンツで出社してきた人間もいたが、さすがに“それはちょっと”と言われた……らしい。
さて、ネクタイの話に戻るが、今だに持っているネクタイは20本足らずだと思う。会社で何かあってスーツを着る必要があるのは年に一度か二度。私用で外出する時にはほとんど締めなくなった。
そうはいっても、ここぞの時のネクタイである。年に一度海外旅行をしていた時、出発ターミナルの免税店で一本買っていたが、その時に“できるだけ派手なやつ”と決めて選んでいたのである。
『孤独のグルメ』の井之頭五郎が、いかにもとってつけたような安物を締めて、らしい雰囲気を醸し出しているのとは違う。もう少し主張あるネクタイを持っていたつもりだ……が、そんなネクタイを会社に締めていったのは、37年半の在職期間中に百回もなかったのではないか?
《私事のトピックス一覧》
元より、宮仕えしていた会社は服装規定が緩く、ジーンズにTシャツで行こうが一向に頓着するわけでもなかった。新入社員の社内研修の時は、殊勝にネクタイを締めていたが、研修が終わって配属されるや、ネクタイとは縁のない会社生活が始まったのだ。
もちろん、営業関係の人間まではそうもいかなかったが、現場勤めの人間の服装は勝手次第だった。それをいいことに夏場にハーフパンツで出社してきた人間もいたが、さすがに“それはちょっと”と言われた……らしい。
さて、ネクタイの話に戻るが、今だに持っているネクタイは20本足らずだと思う。会社で何かあってスーツを着る必要があるのは年に一度か二度。私用で外出する時にはほとんど締めなくなった。
そうはいっても、ここぞの時のネクタイである。年に一度海外旅行をしていた時、出発ターミナルの免税店で一本買っていたが、その時に“できるだけ派手なやつ”と決めて選んでいたのである。
『孤独のグルメ』の井之頭五郎が、いかにもとってつけたような安物を締めて、らしい雰囲気を醸し出しているのとは違う。もう少し主張あるネクタイを持っていたつもりだ……が、そんなネクタイを会社に締めていったのは、37年半の在職期間中に百回もなかったのではないか?
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