行話§金盞香~七十二候~立冬 [七十二候]
立冬の末候“金盞香(きんせんかさく)”である。
立冬も末候となった。秋の階段も真ん中あたりにいるだろうか。そういえば武満徹のオーケストラ曲に『ノヴェンバー・ステップス(十一月の階梯)』なるものがあって、西洋のオーケストラに和楽器の尺八と琵琶のソロが加わる作品なのだ。
ずいぶん前に一度だけテレビで演奏しているのを見たことがあったが、もちろんまったく覚えてはいない。
琵琶(左)と尺八(右)の楽譜は、五線譜に書かれてはいるが、図形楽譜の体裁で書かれているので、奏者の即興性が重視される。初演以来、何百回と独奏を受け持った琵琶の鶴田錦史と尺八の横山勝也以降は、彼らの口伝によってどう演奏するかが伝えられていったと聞く。
そんな『ノヴェンバー・ステップス』は、武満徹の作品の中でも群を抜いて演奏される機会が多かったのである。
《七十二候のトピックス一覧》
立冬も末候となった。秋の階段も真ん中あたりにいるだろうか。そういえば武満徹のオーケストラ曲に『ノヴェンバー・ステップス(十一月の階梯)』なるものがあって、西洋のオーケストラに和楽器の尺八と琵琶のソロが加わる作品なのだ。
ずいぶん前に一度だけテレビで演奏しているのを見たことがあったが、もちろんまったく覚えてはいない。
琵琶(左)と尺八(右)の楽譜は、五線譜に書かれてはいるが、図形楽譜の体裁で書かれているので、奏者の即興性が重視される。初演以来、何百回と独奏を受け持った琵琶の鶴田錦史と尺八の横山勝也以降は、彼らの口伝によってどう演奏するかが伝えられていったと聞く。
そんな『ノヴェンバー・ステップス』は、武満徹の作品の中でも群を抜いて演奏される機会が多かったのである。
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週話§日曜流転~世襲バカ~ [政治]
日本だけのことなのかどうかは調べていないのでわからないが、とりわけ目に立つのが政治家であったり芸能人であったりする。
自分自身が営々と築き上げてきた“地盤”を第三者に譲るのがそんなに嫌なのかどうか、とにかく息子や娘に後を継がせようとして、それに子どもが従うというのも、ゐとをかし。
問題なのは能力もないのに祭り上げられ、めでたく世襲議員が誕生するが、そこで政府の要職を任された世襲バカとしか思えない存在が、委員会答弁でしどろもどろが収まることなく、官僚が後ろからメモを渡したり、プロンプターよろしく助けても、まったく要領を得ずに立ち往生というシーンを目撃した……これはもう害悪そのものではないか。
当該選挙区の有権者は、そうしたみっともない事実を知っているのか、知っているのであれば、次はその人間に投票することはしないと思わないのかと思う。
そうした政治的(だけではないぞ)無能力者が意味もなく政治の中枢にいることで、どれほどの損失が発生するか……我々は、世襲であるかないかということに関係なく、誰を選ぶべきかを見極めることで有権者として試されている。
《日本のトピックス一覧》
自分自身が営々と築き上げてきた“地盤”を第三者に譲るのがそんなに嫌なのかどうか、とにかく息子や娘に後を継がせようとして、それに子どもが従うというのも、ゐとをかし。
問題なのは能力もないのに祭り上げられ、めでたく世襲議員が誕生するが、そこで政府の要職を任された世襲バカとしか思えない存在が、委員会答弁でしどろもどろが収まることなく、官僚が後ろからメモを渡したり、プロンプターよろしく助けても、まったく要領を得ずに立ち往生というシーンを目撃した……これはもう害悪そのものではないか。
当該選挙区の有権者は、そうしたみっともない事実を知っているのか、知っているのであれば、次はその人間に投票することはしないと思わないのかと思う。
そうした政治的(だけではないぞ)無能力者が意味もなく政治の中枢にいることで、どれほどの損失が発生するか……我々は、世襲であるかないかということに関係なく、誰を選ぶべきかを見極めることで有権者として試されている。
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