顧話§今日の歴史~ため息のような~ [クラシック]
1885年10月25日、ブラームスの交響曲第4番が初演される。
つい先日、97歳のヘルベルト・ブロムシュテット指揮のN響で聴いたばかりの“ブラ4”が、1885年のこの日に初演された。
ブラームスが書いた交響曲は全部で4つ。第1番は1876年に完成したので、交響曲の創作期間は10年に満たない。それだけ、力を入れ、自分の持てる能力を注ぎ込んだということだろう。
上は第1楽章冒頭で、ため息のような音型が上下するだけ……昔々「これが主題と呼べるのかねえ」と呟いた指揮者がいたとかいなかったとか、センチメンタルそのものである。それが壮大な大伽藍のような終楽章に行き着くとは、げに作曲者の頭の中で何がどう考えられていたものか。
たった4曲しか書かなかったので、時折何番が好きなのか順番をつけてみるが、だいたい1番か2番が首位争いをして、4番がトップに立つことは少ない。まあ、そんな順位付け自体がナンセンスなのではあるけれど。
はい、4曲とも好きですよ!
《歴史のトピックス一覧》
つい先日、97歳のヘルベルト・ブロムシュテット指揮のN響で聴いたばかりの“ブラ4”が、1885年のこの日に初演された。
ブラームスが書いた交響曲は全部で4つ。第1番は1876年に完成したので、交響曲の創作期間は10年に満たない。それだけ、力を入れ、自分の持てる能力を注ぎ込んだということだろう。
上は第1楽章冒頭で、ため息のような音型が上下するだけ……昔々「これが主題と呼べるのかねえ」と呟いた指揮者がいたとかいなかったとか、センチメンタルそのものである。それが壮大な大伽藍のような終楽章に行き着くとは、げに作曲者の頭の中で何がどう考えられていたものか。
たった4曲しか書かなかったので、時折何番が好きなのか順番をつけてみるが、だいたい1番か2番が首位争いをして、4番がトップに立つことは少ない。まあ、そんな順位付け自体がナンセンスなのではあるけれど。
はい、4曲とも好きですよ!
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寓話§バベルの塔崩壊以来の・・・・・・ [インターネット]
あまりインターネット絡みのゲームをするわけではないが、ちょっと前からパソコンを使った“戦略ゲーム”みたいなもので遊んでいる。資源を増やし施設のレベルや、人員のレベルを上げていくというもので、チームメンバーと共同作業的な要素もある。
数多くチームがある中で入れてもらえたのは、ドイツ語がメインでヨーロッパ系のメンバーが多く、さらに見渡しただけでも、ドイツ語圏、フランス、スペイン、オランダ、トルコ、台湾、日本、そしてオーストラリアなどの英語圏で構成されているのだ……さらにアラビア語のメンバーまで登場した。
そして、インターネットならではと痛感するのは、コミュニケーションのための掲示板に自動翻訳が備わっているということで、翻訳精度に問題がないわけではないけれど、お互いの意思はそれなりに伝わっていると感じる。
旧約聖書『創世記』に神の領域にまで届けという動機で巨大な塔を建てるという“バベルの塔”の説話があって、最後は神の怒りに触れて、人々はそれまで一つの言葉でコミュニケーションできたのが、互いの言葉を理解できないようにされ、塔は崩壊してしまった。
↓バンクシーの作品
そんな話を思い出し、まだまだ成長途上の自動翻訳を使いながら、バラバラになった言語が、ツールの力によって一つになる可能性が、ほんの微かだが萌芽しているということに気づかされるのだ。もちろん日常会話レベルにも達していないからまだまだではあるし、世界で起きている無意味な争いが止む可能性などほとんどないのだけれど。
《インターネットのトピックス一覧》
数多くチームがある中で入れてもらえたのは、ドイツ語がメインでヨーロッパ系のメンバーが多く、さらに見渡しただけでも、ドイツ語圏、フランス、スペイン、オランダ、トルコ、台湾、日本、そしてオーストラリアなどの英語圏で構成されているのだ……さらにアラビア語のメンバーまで登場した。
そして、インターネットならではと痛感するのは、コミュニケーションのための掲示板に自動翻訳が備わっているということで、翻訳精度に問題がないわけではないけれど、お互いの意思はそれなりに伝わっていると感じる。
旧約聖書『創世記』に神の領域にまで届けという動機で巨大な塔を建てるという“バベルの塔”の説話があって、最後は神の怒りに触れて、人々はそれまで一つの言葉でコミュニケーションできたのが、互いの言葉を理解できないようにされ、塔は崩壊してしまった。
↓バンクシーの作品
そんな話を思い出し、まだまだ成長途上の自動翻訳を使いながら、バラバラになった言語が、ツールの力によって一つになる可能性が、ほんの微かだが萌芽しているということに気づかされるのだ。もちろん日常会話レベルにも達していないからまだまだではあるし、世界で起きている無意味な争いが止む可能性などほとんどないのだけれど。
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