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謔話§一日一句~山から里へ~ [俳句]

季語は・・・色なき風

角笛に 色なき風や 牛の列

【去年の今日】過話§上京五十年~東京に出てきて~
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所話§みんなが持っているものは・・・・・・ [私事]

ちょっとした物を買おうと店に入って、店員からよく発せられる言葉として「これ、みなさんに人気があります」というのがある。

だが、それほど臍曲がりとは思わないが、そう言われたとたんに“それ”を買おうとは思わない。理由はとても単純で……みんなが持っているものを、自分が持ってわざわざ“その一人”にはなりたくないからだ。

ところが、そんな陳腐な売り文句に惹かれて買ってしまう人が多いということに驚かされるというか呆れるというか。

歌舞伎座に出かけたある日のこと。その日自分が着ていたのと同じシャツを着ている人がいるのを遠目に見つけた。無地だったらいくらでも同じようなものは着ているから、そんなことなど気にすることはないが、その日着ていたのは太めストライプシャツで、誰でも着ているシャツではなかったのだ。

それ以来、歌舞伎座にはそのシャツを着ていかないようにした。いつ何時、同類に遭遇しないとも限らないではないか。

その他、様々な理由で他人様と同じ物は持たないようにと心を配っている。だからもちろん“有名ブランド”の類などはほとんど持っていないはずだ。

他の人が持っていない、だがきちんとした品質の製品を探して自分のものにしているほうが、はるかに気分よくはありませんか?

《日常のトピックス一覧》
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闘話§テレビと相撲~柏鵬時代から~ [相撲]

何度か書いていることだが、実家にテレビがやって来たのは1962年の5月頃だった。だからそれまで大相撲中継はラジオを聴くしかなかったのである。

だが、小学生レベルでは音声から得られる情報量などたかが知れていたから取組の様子はもちろん、力士の四股名とかまで把握などしていなかった……せいぜい栃錦、若乃花、朝潮といった上位強豪たちしか覚えていない。

そして記憶をたどっても、栃若の相撲をテレビでみたことはなかったのだ。それもそのはずで、栃錦が引退したのは1960年のことだったし、若乃花は、1962年の三月場所を限りに引退を表明したので、テレビがやって来た直後の五月場所に若乃花の姿はなかったのだ。

だから、我がテレビの横綱は、1961年の九州場所で同時昇進した大鵬と柏戸の二人からである。

二人のうち大鵬は言うまでもなく盤石の相撲で優勝を重ねたが、柏戸は突き押し一気という取り口ゆえかポカが多く、優勝回数でも大鵬に水を開けられることになった。

かくして柏鵬含めて27人の横綱を見続けた我が相撲観戦歴だが、同居人もまた相撲好きであるとは、結婚した後に知ったことである。

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