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謔話§一日一句~秋の寺へ~ [俳句]

季語は・・・菩提子(ぼだいし)

菩提子の 数珠や亡父の 七回忌

【去年の今日】芭話§バナナの熟れ具合
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広話§街角の有線放送なるもの [昭和]

昔、有線放送なるものありけり……あの、喫茶店とか店舗などで流れてくる音楽ではなく、街頭に立つ電柱に据え付けられたスピーカーから、商店街の情報などが流れてくる、かつての風景である。

音楽を流しつつ“どこそこの商店でセールが行われている”とか、簡単なお知らせばかりでなく、意外にも聴取率が抜群に高いものとして、火災情報があるのだ。

特に空っ風が吹き荒れる冬の時季には、小さな田舎町でもけっこうな火災が頻発して、消防車のサイレンが聞こえると、近所の人間たちが有線放送のスピーカー目指して馳せ参じるのだった。

ややあって「ただいまの出動は○×3丁目付近で発生しました」と具体的に町名などが流れてくる。

そうして翌々日とか、新聞に挟まってくるチラシの中には、ご近所さんからの“近火見舞”なる一枚が入っていたり、その火元からの“出火お詫び”も入ってきたのだ。

昭和の頃、狭い地域のコミュニティはこのようにして維持継続されていたのだが、いつことだったかは記憶にないが、ある時実家に帰ったら、街角からスピーカーは撤去されて、そんな有線放送も消えてしまっていた。

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失話§財布をなくすと・・・・・・ [私事]

宮仕えを始めて2回財布をなくしてしまった。一回はどこでなくしたのかはわかっているが、もう一回はさっぱりわからず、気がついたら消え失せていたのだ。

その日は仕事が早く終わったので、住んでいたアパートの最寄駅近くの焼肉屋で晩飯を済ませ、お勘定をと財布を出そうとしたら、どこを探しても見当たらない。

これはもうだめだと店に事情を話し、名刺を渡して後日支払わせてもらうことにしたのだった。

その当時はまだクレジットカードの類を持っていなかったので、現金がなくなっただけで済んだが、2度目の時はクレジットカードも収納できる財布をなくしたので悲惨だった。クレジットカード会社に連絡し、なくしたカードを止め、新たに再発行の手続きをしなければならなかったのである。

そこそこの年齢の時でもなくしてしまうのだから、この先高齢化が進んでいくと、その危険度はさらに高まって、まじめに対策を講じる必要がいよいよ高くなってくるのは間違いない。

ではどのように?と考えても、妙案らしき何かがあるわけでもなく、財布はカバンの中にしまわれているだけでしかないのだ。

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