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謔話§一日一句~陽射しは弱めで~ [俳句]

季語は・・・秋日傘

爽籟(そうらい)や 躊躇いがちに 秋日傘

【去年の今日】健話§おやつとラジオ体操
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懐話§昭和四十年代~懐メロと現役と~ [昭和]

[承前]

もはや“懐メロ”という言葉が存在していないのではないかと考えてしまうのは、半世紀も前の歌手&シンガーが現役でバリバリと歌っていることからわかる。

もちろん、終戦直後の『リンゴの唄』などのような“まさに懐メロ”として存在し続けた歌もあった。もちろん、その頃の世代の人たちは姿を消してしまったが。

だから、半世紀前のヒット曲であっても、明らかに現役としてライブも行えば、作詞作曲など創作活動まで行っている歌手も少なくはない。だから既に懐メロという概念は……気がつけばこの世界から消え去っていたのではないか。

それは例えば、中島みゆきであり、(3人とは同い年の)アルフィーであり、歌手生活50年になろうとする人たちが珍しくもなくゴロゴロ存在しているのである。様々な意味で、彼らの活動は驚異的なのである。

そうして考えたのは、創作活動は終わっていて、過去のヒット曲でライブやテレビ番組に出演する人たちは懐メロ歌手と呼べばいいのではないかと思い至ったのだった。
                               [続く]

《昭和のトピックス一覧》
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鍛話§歌舞伎の通し上演が少ない [歌舞伎]

歌舞伎座で最後に『仮名手本忠臣蔵』の通し上演が行われたのは2013年のことで、11月と12月に、同じ大序から大詰までを役者を替えての不思議な上演だった。ちなみに国立劇場では2016年に全段上演が行われている。

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それにしても間隔が開きすぎではないか。5年ごとくらいに上演していかないと、若手へ引き継いでいけなくなるではないか……歌舞伎は、歌舞伎役者という生身の人間が、若い次世代の役者に自分が培った膨大な情報を、新しい皮袋に移して熟成を待つ作業を営々と続けているのだ。

大看板、ベテランから若手へとしなくてはならない作業が遅れているのではないかとずうっと考えていた。そうこうしているうち、團十郎(十二)が早々と逝去、吉右衛門(二)も亡くなって、今残っている大看板で、矍鑠と舞台に立っているのは仁左衛門(十五)ただ一人で、白鸚(二)と菊五郎(七)はもはや覚束ない。

早くしないと間に合わないではないかと、しがない客が心配するのも無理はないが、ここにきてようやく松竹歌舞伎座が重い腰を上げたようで、来年の3月に『仮名手本忠臣蔵』を、9月に『菅原伝授手習鑑』と10月に『義経千本桜』の通しを一挙上演してくれる。

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ああやれやれ……遅いくらいだが、とにかくこの上演が若手のための修練の場になってくれることを期待したいのだ。くどいようだが、こうした通し上演を繰り返さないと、歌舞伎の体力は確実に落ちていくのだ。

《歌舞伎のトピックス一覧》
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