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謔話§一日一句~京の鴨川増水~ [俳句]

季語は・・・五月川

飛び石や しばし渡れぬ 五月川

【去年の今日】優話§有給休暇三昧
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別話§終活のおはなし~継ぐものは~ [終活]

[承前]

商売でもやっていたのだったらともかく、しがない公務員だった父親から、物的な何かを引き継いだなどということは一切ない。

そもそも“後を継ぐ”などという言葉など何の意味も為さないような家庭環境だったのだから、まあそんなものである。そして、子どもを持たなかったので、先々に引き継いでもらう存在もなく、持てる物はしかるべくどこかへと散逸していくことになりそうだ。

KEN05081.JPG

自分なりに気に入って集めたヨーロッパの銅版画古地図は10点ほどになっていて、ささやかなコレクションとして壁を飾っている。だが、そうして集めたものも、我々の死後の行き先を考えてやらなくてはという時期が近づいてきたと感じる。

ではいつに?と思っても、そのタイミングがわからない。せっせと買い集めはしたけれど、自分がこの世から消えた時点で、それらは自分のものではなくなる……金を払って購いこそしたけれど、実は永遠の所有などあり得ず、生きている間だけの“借り物”であったことに気がつくのだ。
                               [続く]

《老化のトピックス一覧》
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執話§会社にしがみつく [私事]

転職を煽るコマーシャルがテレビであれネットであれ氾濫しまくっている。そんなにも転職需要があるものかと変な感心をするが、だからといって終身雇用のシステムがぐらついているようなところは見受けられない。

ただし、正規雇用ではない派遣労働の比率は明らかに高まっているようで、雇用不安は顕著に存在しているように思われる。そのあたりが、転職サイト華やかなりしというところか。

20世紀、あるいは昭和という時代は、大学を曲がりなりにも卒業すれば、普通に正社員という道が眼の前に広がっていた。そうした風潮が当たり前だったから、そのとおりに就職を果たした。

その先、入社してしばらくは、会社次第、会社任せの年月が続いた。幸いにして社業が順調だったこともあって、自分の行く末を会社頼みにしたのは無理からぬところだっただろう。

そんな中、同期として入った男性社員の何人かは転職を試みた。元々が映画マニアだった一人は、映像の仕事をやりたいと、テレビ局の中途入社試験に合格して移っていった。

そこまでして是が非でもやりたい仕事があったわけでもなかったから、結局転職など考えもせぬまま定年退職まで居続けたのだ。まあ、転職するほどの山っ気があったわけでもないし、自恃(みずからたの)むほど自信を持ち合わせていたわけでもない。会社で仕事を続けさせてくれてありがとうなのである。

《私事のトピックス一覧》
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