SSブログ

謔話§一日一句~煩悩多くて~ [俳句]

季語は・・・夏断(げだち)

夏断とは ゆかぬ凡夫の 俗世かな

【去年の今日】像話§米津玄師 2023 TOUR/空想
タグ:俳句 夏断
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

用話§トイレの変遷 [昭和]

さて……トイレと呼ぶようになったのはいつ頃からだろう。記憶がはっきりしない。子どもの頃は便所と言っていたし、明治に生まれた祖母に至っては「はばかり」と呼んでいたが“人目をはばかる”という意味だったらしい。

↓英語では“スクワットトイレ”である
IMG_4270.jpg

実家は小都市の町中にあったが、実家暮らしをしていた当時、下水は通っておらず、近所のお宅ともども“ぼっとん式”なのだった。床下に溜まったブツは、定期的にやって来る業者が回収していった。車が入らない路地裏の家だったので、最初は汲み取って樽に入れて運んでいたが、ヴァキュームカーのホースが長く伸びて回収が簡単になったが、考えてみれば昔は、家々に溜め込んでいたのだな。

そしてようやく下水が開通したのは1970年に入った頃。そこで水洗の工事をして、何とか“並み”の生活環境が実現したのだ。

洋式トイレのある家に住んだのは、就職して2軒目のアパートだったから、人生の半分以上は洋式トイレということになり、さらにシャワー洗浄トイレを設置したのは2005年のことである。そして今やトイレはブラックボックスと化したのである。

《日本のトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

昏話§クラシック喫茶なるものが[上] [クラシック]

クラシック喫茶とかジャズ喫茶なるものがある。膨大なLPレコードを所有して、客のリクエストに応えるというのが大雑把なシステムである。ジャズ喫茶は行ったことがないのでわからないが、クラシック喫茶の中には“会話禁止”を打ち出している店もあった。

大学時代、そんなクラシック喫茶に何軒か通ったことがある。板橋の赤塚に下宿していた時、成増の駅から吉祥寺までのバスが走っていて、時折バスに乗って吉祥寺のクラシック喫茶に出かけた。最初に入ったのが“こんつぇると”というクラシック喫茶。ここは小ぢんまりしていて、店に入ると店員が「会話できませんがよろしいですか」と聞いてくる。

2回ほど行った記憶だが、それっきりになってしまったのは、そんな店の雰囲気が気詰まりになったようだ。

回数を重ねたのは、かつての近鉄百貨店裏の“バロック”という店。ここも私語禁止とあったが、店の雰囲気が穏やかなことと、ほとんどは独り客ゆえに居心地はよかった……こんつぇるとだって独り客ばかりだったが。

image.jpg

半日くらい長っ尻する客もいたようだが、そこに流れている音楽を2、3曲聴き、長くて3時間もいなかったような記憶である。リクエストをしたことはほとんどなかった。

そして、吉祥寺に続いて中野のクラシック喫茶については次回に。
                               [続く]

《クラシックのトピックス一覧》
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog