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暇話§一日一句~延々と続く合唱~ [俳句]

季語は・・・虫の夜

長湯して つい聞き過ごす 虫の夜

【去年の今日】下話§ベッドから落ちた件
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離話§国内線の飛行機搭乗記[下] [飛行機]

[承前]

そして、1981年5月。ゴールデンウィークに北海道旅行をするのに、往きは飛行機を選んで国鉄周遊券を利用した。行き先は旭川で、乗ったのはYS-11。

プロペラ機だったので、それほど高く飛んでいなかった記憶。国鉄旭川駅に着いたら、最初に来た電車に乗るという決め事をしていて、後は気まぐれな道中となった。結局、初日は知床、翌日は根室と、道東の端っこまで行ってしまったのだ。

最終日は早朝に根室を出発。延々と北海道を横断し、札幌を経由して深夜の函館から青函連絡船で本州は青森に渡り、半日ほどを八甲田にある酸ヶ湯温泉で過ごし、夜行寝台で帰京したというもの。

最後に国内線に乗ったのは1999年12月。親類の葬儀に参列するために全日空で札幌を往復してきた。この時、札幌はけっこうな積雪で、札幌駅からホテルに行くまでにも、滑って転びはしないかと恐々と歩いたことを思い出す。

コロナ禍が収まったら国内旅行を再開しようと目論んでいるが、九州あたりの遠隔地に行く時は、飛行機を利用したいと考えている。

《飛行機のトピックス一覧》
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偲話§秀山祭九月大歌舞伎第一部と第二部 [歌舞伎]

秀山祭を主宰していた二代目吉右衛門が逝去して、間もなく一周忌。今年は“二世中村吉右衛門一周忌追善”と銘打たれて、播磨屋、萬屋、高麗屋、そして中村屋といった親類筋が総集合しての賑やかな興行となった。

第三部はパスして一部と二部を一日で観るという……けっこう疲れたのだ。

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【第一部】
『白鷺城異聞』は松貫四(吉右衛門の歌舞伎作者の筆名)が構成・演出し、姫路城の野外特設ステージで上演されたものの再演。播磨屋、萬屋、中村屋と親戚が揃っての舞台。宮本武蔵(歌六)が姫路城の妖怪(勘九郎、七之助)を退治する、他愛ないといえば他愛ないストーリーだが顔触れは豪華である。

菅原伝授手習鑑『寺子屋』は、幸四郎と松緑が松王丸と源蔵を日替わりで務めるという趣向。この日は松緑の松王丸に幸四郎の源蔵。二人とも吉右衛門の持ち役を慎重かつ丁寧に演じていた。

松緑は、時折だが感情が先走るところもあったが、いつもは気になる口跡もいくぶんか解消され、久々に立派な寺子屋を観た。児太郎の戸浪は力不足、魁春の千代が感銘深い。

同い年の又五郎が涎くり与太郎に彌十郎の百姓吾作で沸かせたが、孫の二人種太郎(菅秀才)と秀乃介(小太郎)はまだ早い。

【第二部】
『松浦の太鼓』の松浦鎮信を白鸚が初役という舞台。さすがに八十を過ぎ、衰えは隠せない。ずうっと敬遠していた白鸚は3年ぶりだったが、台詞はさらに聞き取りにくく、吉右衛門のような稚気というか愛敬には欠けていた。

さらに赤穂義士の太鼓を聞いて立ち上がるのに、真後ろに控えていた黒衣が支えながら立ち上がった……こんな状況で来年4月の『ラ・マンチャの男』再演は大丈夫だろうか。

が、その分、歌六の宝井其角と梅玉の大高源吾の顔合わせが際立って補ってくれていたようだ。何度か『松浦の太鼓』は観ているが、個人的には何だかなな舞台と思っている。

最後が吉右衛門の十八番演目をトリビュートした『揚羽蝶繍姿』だったが、思い出に浸るというよりは、二代目中村吉右衛門の大きさを改めて思い知らされることになった。

『籠釣瓶花街酔醒』に始まり『鈴ヶ森』『熊谷陣屋』『播磨潟だんまり』とオムニバスで繋がっていくのだが、佐野次郎左衛門から幡随院長兵衛、熊谷次郎直実、その他に扮した役者のスケール感に、埋めようのない哀しみを感じてしまったのだ。ああ……吉右衛門は戻ってくることはない。

ところで、第一部が終わって出たら1階土産処に列ができていた。この日は京都出町ふたばの名代豆餅が売られていたのだ。

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そういえばそうだったと思い出し、あわてて列に並んで、無事に豆餅買うことができた。観劇日が販売日に当たっていてよかった。

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