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行話§金盞香~七十二候~立冬 [七十二候]

立冬の末候“金盞香(きんせんかさく)”である。

立冬も末候となった。秋の階段も真ん中あたりにいるだろうか。そういえば武満徹のオーケストラ曲に『ノヴェンバー・ステップス(十一月の階梯)』なるものがあって、西洋のオーケストラに和楽器の尺八と琵琶のソロが加わる作品なのだ。

ずいぶん前に一度だけテレビで演奏しているのを見たことがあったが、もちろんまったく覚えてはいない。

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琵琶(左)と尺八(右)の楽譜は、五線譜に書かれてはいるが、図形楽譜の体裁で書かれているので、奏者の即興性が重視される。初演以来、何百回と独奏を受け持った琵琶の鶴田錦史と尺八の横山勝也以降は、彼らの口伝によってどう演奏するかが伝えられていったと聞く。

そんな『ノヴェンバー・ステップス』は、武満徹の作品の中でも群を抜いて演奏される機会が多かったのである。

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