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聳話§音楽がイメージさせるもの~オルガン~ [クラシック]

時折だが、音楽を聴いていて具体的な映像が頭の中に浮かび上がってくることがあるのは自分だけだろうか。

カミーユ・サン=サーンスは19世紀から20世紀にかけて活躍したフランスの作曲家だが、彼の作品に交響曲第3番『オルガン付き』という傑作があってしばしばコンサートで演奏されている。そして、パイプオルガンが前面に出て演奏される“ここ”にやって来ると、いつも同じ映像が見えるのである。



それは、ヨーロッパの大聖堂の柱が建ち並んで見上げているところなのだ。オルガンの分厚い強奏に、弦の合奏がせり上がっていく……それがこれだ。

↓ミュンヘンのフラウエン教会(ウィキペディア)
Frauenkirche,AinmillerSchwindL1020016_(2).JPG

つまりは、こんな映像が頭の中に存在しているのである。音楽と映像とは、あまり関連性がないのだと論じる人は少なくない。だが、人間の深層心理は時として勝手に頭の中で映像を創造してしまうのである。

そしてそれはたぶんフランスの印象派の音楽に顕著に表れる。ドビュッシーのピアノのための映像とか前奏曲集と、作曲者もそのことを意図しての音楽だったりしないでもない。だが、時に表題とは違う映像が頭の中を流れていくことも珍しくはない。

音楽が脳を刺激して勝手に映像を創り出す様は、それはそれでおもしろいものだと思っている。

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