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波話§ターリヒ弦楽四重奏団[2024.11.2] [クラシック]

武蔵野市民文化会館小ホール……月曜日のアレクサンダー・コブリンに続いて、土曜日はターリヒ弦楽四重奏団のスメタナとドヴォルザークを聴いてきた。

開演前、おもむろに招聘元が登場して「第2ヴァイオリンの荷物がロストになってまだ届いていないので“普段着”で演奏します」とお断りのアナウンスがあって客席が笑いに包まれた。そんな少しリラックスした空気の中を4人が登場したが、全員が黒シャツ&黒ズボン姿だったので違和感なし……第2ヴァイオリンの靴がスニーカーと見えたくらいだが。

talichquartet.jpg

スメタナ:弦楽四重奏曲第2番 d-moll

ドヴォルザーク(J.カバット編):ジプシーの歌 Op.55
第1曲:我が歌ひびけ
第2曲:きけよトライアングル
第3曲:森はしずかに
第4曲:わが母の教えたまいし歌
第5曲:弦を整えて
第6曲:軽い着物
第7曲:鷹は自由に

ドヴォルザーク:モラヴィア二重奏曲より
第4曲「仲良く別れよう」 第11曲「とらわれた花嫁」

**********************休憩**********************

スメタナ:弦楽四重奏曲第1番 e-moll「わが生涯より」

[アンコール]
ドヴォルザーク:ワルツ第2番 Op.54-2
ルーマニア民俗曲“Hora Martisorului”

本当に久しぶりのボヘミア音楽を聴いた。このところ弦楽四重奏といえば、ベートーヴェン度高めで聴いていたが、スメタナやドヴォルザークの音楽に少しばかりほっとさせられた……そんな演奏会だったのである。

4人のテクニック、音色が揃っていて、音楽が締まって聴こえてきた。もちろん、ベートーヴェンともシューベルトとも違う、というよりも親しみやすい音楽が、スメタナやドヴォルザークの身上であろう。

スメタナの2曲に挟まれたドヴォルザークの編曲物は、取ってつけた感じがあって、スメタナの端然とした音楽からしたら物足りなさも感じないではなかった。

本プロでは、やはり最後に演奏された1番の音楽が、各楽器の主張も十分に聴き取れてこの日の白眉である。

2曲演奏されたアンコールのうち、ルーマニア民俗曲がロマ(ジプシー)風と思われるテクニックがふんだんに詰まっていて客席もおおいに沸いたのだ。

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