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床話§散髪は三か月に一度 [老化]

今のマンションに住み始めたのは四十代のはじめ。その頃はおおよそ一か月に一度は髪を切ってもらいに理髪店に出かけていた。

まだまだ髪の毛の量も多くて、気がつけば頭がモシャモシャになってきて、悩むまでもなくさっさと切ってもらっていたのだ。

五十代に入った頃あたりだっただろうか、髪の毛の伸びが遅いと気がつき、ならばと一か月おきの二か月に一度の感覚になったが、それで困ったことはなく、なるほど歳を取るとはこういうことなのかと身をもって実感したのである。

そしてさらに10年……還暦に先立つ5年ほども前だろうか、頭頂部が薄いと感じたのは。我が家の男性はそうであるようで、逃げ切ることなどできず、さらに、髪の毛の伸びるスピードが、一段と遅くなってきてしまっていた。

とうとう3か月に一度の散髪となったのは、たぶん還暦の前後で、定年退職のタイミングではなかっただろうか。つまり、散髪代が年4万8千円だったのが、2万4千円になり、今は年4回の1万6千円(+消費税)で済むようになったのは、財布に優しいと言えばそれまでだが、何とも釈然としない何かを感じる。

かつては、がっつり切った仕上げに“梳き鋏”で量を減らしていた髪の毛、その当時の面影はもはやない。

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