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街話§神保巷塵[108]共栄堂でカレー [神保町]

[承前]

先週、会社OB会の会合で一か月ぶりの神保町。11時集合して約2時間ほど事務仕事などをこなして13時頃に解散。

さすがに腹が減ったので神保町ランチである。どこにしようかと考えた、その一瞬後には共栄堂に足が向いていた。

ランチョンと同じビルの地下に共栄堂はあって、12時の昼時には並んで待つ繁盛ぶりだが、13時ともなると客席はほぼ埋まっているが、手際よく相席のテーブルに案内される。

注文したのはポークカレー、ご飯三分の二。ご飯が少なめなので、ソースが多いと感じてしまう……共栄堂ではルウとは言わずソースと呼ばれているのだ。

ややあって、ソースポッになみなみとポークカレー、そしてご飯……さらにカップに入った不思議なポタージュスープがテーブルにやってきた。

IMG_4221.jpg

不思議なポタージュは“野菜と小麦を数回オーブンにかけルーを作り、コーンと生クリームを合わせたもの”と店のホームページにあったが、カレーを食べる合間の佳き相棒である。

そして真っ黒な“スマトラカレー”だが、肉以外の材料はすっかりソースに溶けこんで、どんな野菜を使っているのかわかりようがない。今時のようにパンチがきいた辛さがというわけではなく、見た目よりも味はまろやかと感じられるが、どうだろう。

そんな共栄堂は、1924年(大正13年)創業。何と今年が百周年となったのだ。東京のカレー・エリア神保町にあって、独自の位置を占めていて、何となく食べに行きたくなる店の筆頭なのだ。
                               [続く]

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