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啓話§ヨハネによる黙示録 [キリスト教]

プロテスタント系の保育園に通っていた流れから、高校くらいまで日曜日に教会に通っていた……信者にはならなかったが。

讃美歌とお祈りと牧師の説教という流れの中で、時に説教で飽きてくることが珍しくはなかった。その時、席に座って聖書を広げるのだが、何を読むかといえば、決まって“ヨハネによる黙示録”なのだった。

新約聖書の一番最後の章、しかも中身がおどろおどろしい終末論的内容で、ありとあらゆる災厄が降りかかり、人間とサタンが戦ったりするだけではなく、天使までが人間を殺してしまう……読み物としては滅茶苦茶で、刺激が強過ぎる中身なのだ。

それにしても、新約聖書がこんな“預言書”で終わるとはいかなることかと考えたが、そんな深遠なことなどわかるはずもない。

そして、数十年もわからないままほったらかしにしていたが、ふと思い出したのでネットで調べてみたら、あくまでも一説だが“ヨハネ”と称する作者が、痛み止めとして、麻薬でもある“苦よもぎ”を吸引したことで見ることになった“幻覚”をまとめた“文学”という位置付けが、解釈の主流の一つとしてあるらしいが、それにしても十代前半が読むようなものだったか……最後に、黙示録の中の印象的な言葉を掲げておく。

わたしはアルファであり、オメガである。
最初の者であり、最後の者である。
初めであり、終りである。

いつの御代にもラリってしまう人はいるのだ。

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