童話§六月大歌舞伎~襲名興行~ [歌舞伎]
六月大歌舞伎は萬屋“初代中村萬壽、六代目中村時蔵襲名披露、五代目中村梅枝初舞台”合わせて中村獅童の息子二人陽喜と夏幹の初舞台である。

祝幕が2枚出るのは珍しいのではないか。萬壽、時蔵、梅枝は千住博の滝であるが、欧文では“饅頭”と読めてしまったりで成功しているとは思えない(個人の感想

獅童の息子二人の祝幕はビートたけしによるもの。

浅草歌舞伎卒業組の同窓会のような『南総里見八犬伝~円塚山の場~』は、8人が顔を合わせた“だんまり”で終わった30分の舞台。
二本目が萬壽、時蔵、梅枝襲名披露狂言『山姥』で、金太郎(坂田金時)の成長譚。梅枝襲名披露にふさわしい、ほのぼのとした一幕……山姥の踊りは、ちょっと退屈だったが。菊五郎以下、歌六、錦之助、芝翫と賑やかな舞台。
↓新潟は久保田の“萬壽”

さて、最後が獅童の『魚屋宗五郎』である。禁を解いて酒を呑む場面は、やはり手強かったか、雑に酔っぱらっていってしまったように感じられた……いい役者だと、酔っていく段階を“5”くらいで演じ分けるところ、獅童は3段階くらいで酔いを回りきってしまったのだ。
おおよそ。茶碗3杯目で酔いが回ってくるところ、2杯目で酔っ払いだしてしまって、その先はぐずぐずの酔態ではなかったか。次第次第に酔っていく様子を、もう少し丁寧に順を追って演じてほしかったと思うのだが。
七之助の女房おはま、権十郎の父太兵衛、萬太郎の小奴三吉、孝太郎の召使おなぎ、隼人の磯部主計之助他、いい座組だっただけに惜しい芝居である。
《歌舞伎のトピックス一覧》

祝幕が2枚出るのは珍しいのではないか。萬壽、時蔵、梅枝は千住博の滝であるが、欧文では“饅頭”と読めてしまったりで成功しているとは思えない(個人の感想
獅童の息子二人の祝幕はビートたけしによるもの。
浅草歌舞伎卒業組の同窓会のような『南総里見八犬伝~円塚山の場~』は、8人が顔を合わせた“だんまり”で終わった30分の舞台。
二本目が萬壽、時蔵、梅枝襲名披露狂言『山姥』で、金太郎(坂田金時)の成長譚。梅枝襲名披露にふさわしい、ほのぼのとした一幕……山姥の踊りは、ちょっと退屈だったが。菊五郎以下、歌六、錦之助、芝翫と賑やかな舞台。
↓新潟は久保田の“萬壽”

さて、最後が獅童の『魚屋宗五郎』である。禁を解いて酒を呑む場面は、やはり手強かったか、雑に酔っぱらっていってしまったように感じられた……いい役者だと、酔っていく段階を“5”くらいで演じ分けるところ、獅童は3段階くらいで酔いを回りきってしまったのだ。
おおよそ。茶碗3杯目で酔いが回ってくるところ、2杯目で酔っ払いだしてしまって、その先はぐずぐずの酔態ではなかったか。次第次第に酔っていく様子を、もう少し丁寧に順を追って演じてほしかったと思うのだが。
七之助の女房おはま、権十郎の父太兵衛、萬太郎の小奴三吉、孝太郎の召使おなぎ、隼人の磯部主計之助他、いい座組だっただけに惜しい芝居である。
《歌舞伎のトピックス一覧》
コメント 0