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活話§ダネル弦楽四重奏団~武蔵野小ホール~ [クラシック]

何とも痛快でおもしろいコンサートだった。ベルギーのダネル弦楽四重奏団が、ほとんど聴いた記憶のないチャイコフスキーの四重奏曲を全曲演奏するというので“全曲”好きとしてはチケットを買ってしまったのだ。それにしても会員料金2250円とは破格である。

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チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第1番 D-Dur Op.11
チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第2番 F-Dur Op.22

**********************休憩**********************

チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第3番 es-moll Op.30

[アンコール]
ショスタコーヴィチ:エレジー
チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第3番第2楽章

さて、音楽が始まったとたんに、ニュアンスに満ちて有機的なダネルQの演奏に引き込まれてしまった。何を言っても第1ヴァイオリンのマルク・ダネルが目に立つ。感情の赴くままに右脚を高く上げたり、右脚を上げたり、さらには両脚が宙を舞う……踏ん張らなくてもいいのかなと。

個人的に、第1ヴァイオリンはアマデウスQを想起させるように感じたが、どんなものだろう。

1番の快活な終楽章が終わった後、観客の喝采がこの日の演奏がどんなものであったか、正直な反応である。動き回るダネルに比べれば、他の3人はというと、冷静にかっちりと音楽を組み立てていく……動と静の妙味なのか。

↓ショスタコーヴィチは沈潜していく


前の週に聴いたヴォーチェQがヴァイオリンとチェロが急遽入れ替わったりしたことで、不本意な消化不良に終わってしまったのに比べると、音楽の闊達さ有機的なアンサンブルと、最後まで満足のいく演奏を聴かせてくれた。

本プロ終了は21時ちょうど。バスで吉祥寺に出て電車を乗り継ぎ、22時半の帰宅。

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