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仏話§ヴォーチェ弦楽四重奏団~フランス~ [クラシック]

ドビュッシーとラヴェルの弦楽四重奏曲という好物に惹かれて、サントリーホールのローズルームへ。

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ドビュッシー:弦楽四重奏曲 g-moll Op.10
バルメール:『風に舞う断片』[日本初演]

**********************休憩**********************
ドビュッシー(バルメール編曲):
『抒情的散文』より1・2・4曲(ソプラノと弦楽四重奏用編曲)[日本初演]
ラヴェル:弦楽四重奏曲 F-Dur

[アンコール]
ドビュッシー(バルメール編曲):『抒情的散文』より第4曲「夕べ」

ヴァイオリン奏者が“体調不良”で、チェロが“諸般の事情”で、それぞれ代演が参加しての来日公演となった……やや不安なニュースではある。

1曲目のドビュッシー……座った席がステージからは左端奥で、ヴィオラ奏者が真正面に見えるからか、終始ヴィオラの音が目立って聴こえてきた。

普段、それほど注意深くヴィオラを聴くほどマニアックではなく、そのあたはおもしろかったが、肝腎の第一ヴァイオリンが、こちらからは背中を向けて演奏しているので、音が届いてくれなかった。そもそも音色が細めの奏者のようだ。

ちょいと物足りない演奏と感じたのは、2曲目の“ゲンダイオンガク”が控えていたからかどうか。パワー温存だったのかもしれない。

そんな2曲目は、ピチカートとハーモニクスが“風に舞う断片”を表していいたということか、そうはいても二度と聞く機会のない“一期一会”の音楽ということである。

休憩後、ドビュッシーのピアノ伴奏歌曲『抒情的散文』を弦楽四重奏に編曲した全4曲のうち3曲が、ソプラノの波多野睦美によって歌われた。残念ながら、彼女の歌声が弦楽器にかき消されてよくわからなかった。ローズルームは、座席やステージが固定されておらず可変で、この日は客席が横長に伸びていたが、だからなのか音が拡散していったような印象。

最後のラヴェル……ヴィオラがよく聴こえるのは変わらずだが、低音弦に負けていたヴァイオリンが、ようやく精彩ある音楽を聴かせてくれたが、音が細身であるのは変わらず。もう少し艶めかしさのようなものが感じられればと思ったのだが。

アンコールは本プロの歌曲から第4曲が歌われた。終演は21時5分。

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