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祝話§ワーグナー211歳~年に一度は~ [ワーグナー]

毎年、飽きもせずに書いているが、ワーグナー211歳の誕生日である。

19世紀の前半から後半にかけての生涯の中で『ニーベルングの指環』であるとか『トリスタンとイゾルデ』などなど、一作だけでも十分に業績として認められるのに、バイロイト音楽祭で上演される10作品すべてが、21世紀の今でも人々を魅了してやまないというのは、まさに巨人と言えるだろう。

海外旅行に行かなくなってしまったことで、日本では観る機会が限られてしまうワーグナーの楽劇を観に出かけることも叶わなくなってしまったのは、何とも残念だ。

現状はといえば、年に一度の東京・春・音楽祭の演奏会形式上演を辛うじて聴きに出かけるのがせいぜいで、まあ今年は新国立劇場でトリスタンが上演され、期せずして東京・春との競演になったのは僥倖なことだったが、それ以上に舞台上演は期待できない。

とはいいながら年齢的な衰えのゆえもあって、数年前と比べてワーグナーへの執着が明らかに減退しているのもまた事実であると言わざるを得ないのである。

そして気がついたことはといえば、間もなく我が身がワーグナーの没年齢と同じになるということだった。

《ワーグナーのトピックス一覧》

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