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暮話§老いゆく団地・・・・・・ [日常]

とっくにニュータウンなどと呼べるはずもない地域に住んで40年を超えた。今の団地に住み始めて、間もなく30年が過ぎようとしている。

ある日、ふと団地の中のあまりの静けさに、引っ越してきた当時もそうだったのだろうかと思い返してみた。朝方、起きかかるタイミングで、何台かのバイクが通勤するためにエンジンを響かせて出ていく。

そして、近くの小学校や中学校へと登校していく生徒たちが、おしゃべりをしながらこもごもに歩いていき、幼稚園や保育園の送迎バスを待つ幼児の声も聞こえたりしていた。

今や、そんな音も声も聞こえてはこず、実に静かな朝の始まりなのである。

静かというなら、それに越したことはないとは思うけれど、何がなし人の気配であるとか、ある種の“ざわめき”とでもいえるような音といえない音が存在していたと思うのだがそれも感じられない。

13年前の東日本大震災の時、家で地震に遭遇した同居人が、誰一人として家から出てこなかったと、今でも当時の団地の様子を話してくれるのだが、それもまた異様な雰囲気だったのだろうと想像できる。

今、しみじみと団地も老いていくということを実感しているところなのだ。

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