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刻話§ハードディスクとメモリーと [老化]

ちょっとした物忘れが増えてきた、そんな年頃になってしまった。認知症の始まりか、あるいは単なる注意不足の頻度が上がったものか、いずれにしても、もっと心しなくてはならないと思われる。

ちょっとした物忘れは、常に直前にしたことの始末をつけ忘れるようなことで、トイレの蓋をしめ忘れるとか、照明を消し忘れるとか、コンセントを抜き忘れるとか……それはあたかもコンピューターの“メモリー(RAM)”がCPU処理を行うために一時的に記憶させる機能で、広い机には物をたくさん広げられるように、メモリーが大盛りであれば、パソコン上でたくさんの仕事ができるが、メモリー少量だったら仕事が止まってしまう……今の忘れっぽさの中に、そんなメモリー不足がありそうだと推理するのだ。

そんな一時的な記憶装置とは別にハードディスクなるものがある。これはもう言わずもがなだが、データを消さずに保存していく倉庫のようなもので、我々の脳にも同様に、ハードディスクが存在しているのではないか。

そんなハードディスクのおかげで、意味もなく高校時代のクラス名簿を出席順に覚えていたり、山手線全駅をすらすら言えたり、意味はないが何とも不思議な記憶システムだと思うのだ。

かくして、ハードディスクは相変わらずな記憶を保ち、残念ながらメモリーの容量が減ってしまう……老化現象が進行しているのである。

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