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流話§次世代へという縁(えにし) [歌舞伎]

異なる世代が一つの社会となって機能していくべきであるのは言うまでもないことだが、それこそが簡単な話ではなく次世代へと繋げていくような努力も必要だと常々思っている。

だが、できるだけ“現場”にいたいからなのかどうか、次に引き継いでもらうのを快しとしない、あるいは躊躇する人たちが少なからずいるのもまた、事実で、それは様々な意味で妨げとなるのではないかと考えるのだ。

そういう行為こそが世代間の断絶を招くのではないかと危惧を抱くのだが、そうして自分たちの持つ価値観を後生大事にしたいというのは大きな弊害であろう。

歌舞伎という舞台芸術は、役者一人一人が伝承者となって、次の世代へそれぞれの“型”を次世代に遺していく役目を背負っていて、一人一人がメソードという存在でもある。

先達の世代がいなくなる前に、後継者へ後継者へと引き継いでいってもらわなくては、興行が成り立たなくなってしまうから、遺す世代も引き継ぐ世代も必死で、そうした同方向のベクトルを持つ集団こそが持ち得る利害一致の共通認識ということだろうか。

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