顧話§今日の歴史~あまりにも蠱惑的な~ [ワーグナー]
1865年6月10日、ミュンヘンで『トリスタンとイゾルデ』初演。
バイロイト音楽祭で上演されるワーグナーの作品で、一つだけ挙げろと言われたら、躊躇しつつ『トリスタンとイゾルデ』を選ぶような気がしている。
遡って調べてみたら、バイロイト・レパートリーの中の鑑賞回数は、21回とあって、一番に多い。そしてつくづく不思議な音楽を創り上げたものだなあと思う。
まずもって初演された時、その音楽を聴いた人たちはどう感じただろうか。我々が、トリスタンとイゾルデの音楽に惹かれるのは、第1幕前奏曲が持つ不可思議さで“トリスタン和音”と呼ばれる、当時としては斬新で媚薬的な音色のゆえなのだ。
おそらくは拒否反応を示した人たちが過半数は超えていたであろうことは、想像に難くない。ただ、この媚薬的な音楽の中毒になってしまった人たちもけっこうな数が生まれたことも事実だと思われる……そして、そんな一人が21世紀の辺境日本にいる。
《歴史のトピックス一覧》
バイロイト音楽祭で上演されるワーグナーの作品で、一つだけ挙げろと言われたら、躊躇しつつ『トリスタンとイゾルデ』を選ぶような気がしている。
遡って調べてみたら、バイロイト・レパートリーの中の鑑賞回数は、21回とあって、一番に多い。そしてつくづく不思議な音楽を創り上げたものだなあと思う。
まずもって初演された時、その音楽を聴いた人たちはどう感じただろうか。我々が、トリスタンとイゾルデの音楽に惹かれるのは、第1幕前奏曲が持つ不可思議さで“トリスタン和音”と呼ばれる、当時としては斬新で媚薬的な音色のゆえなのだ。
おそらくは拒否反応を示した人たちが過半数は超えていたであろうことは、想像に難くない。ただ、この媚薬的な音楽の中毒になってしまった人たちもけっこうな数が生まれたことも事実だと思われる……そして、そんな一人が21世紀の辺境日本にいる。
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