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絶話§“凡人”に生まれて・・・・・・ [日常]

世の中には常ならざる人たちが存在している。プロフェッショナルという表現を使ってもいいだろうが、自分のような宮仕えサラリーマンだってプロと言ってもいいだろうが、そうした領域を遥かに超えた存在の人たちである。

そんなプロという人を目のあたりにしたのは、もう30年くらい前。スキーに出かけた時のことで、その中に取引会社の営業の人間も交じっていて、本業の傍ら、スキーのプロインストラクターもしていたのだ。

その人の滑りっぷりの凄さを見た時は肝を潰した。普通に上手な人でさえ歩いているかようなスピードで滑っていく、およそ壁としか思われない急斜面を、その人は100m走のアスリートのような猛烈なスピードで滑り降りてきたのだった。

彼が言うには「そらもう半端ない訓練しましたもん」なわけで、常人の及ぶところではないことを痛感したのである。

そんなレベルの人がインストラクターだったら、ワールドカップで滑降やら回転を戦っている人たちの身体能力はいかばかりなのかと……既に想像する領域を超えているのではないか。

学問の世界だって似たようなもので、大学の教授や研究者という存在になるためには、持って生まれた才能をさらに精進切磋琢磨して磨き上げる時間が必要だということを痛感する。そうしてひとかどの存在になれるのもまた、ほんの一握りでしかない。

一応は“プロ”のサラリーマンではあった我が身だが、大きな声でプロだなどとは……憚ってしまうしかないのである。

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