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辞話§四十五歳定年? [日本]

日本を代表するウィスキー醸造メーカーの社長が「45歳定年制にして、個人は会社に頼らない仕組みが必要だ」と発言して“炎上”した。翌日には「定年という言葉を使ったのはまずかった」とあっさり発言を修正したのだ。

40年と少し前に入った会社は、その当時55歳定年だった。希望すれば嘱託として働けたのかどうか記憶はないが、1980年代には60歳満了定年となった。

55歳定年でも、厚生年金は支給されていたと思われるが、今考えても、55歳とは何とも若い退職年齢だったとは、今さらながらに感じることである。

我々の世代は、まだまだ“終身雇用制”の恩恵を受けたおかげで、最後まで同じ会社で勤め上げることができた。だが仮に、遠い将来に45歳定年などとそんな制度が敷かれることになったらどうであろうか。

55歳定年から60歳に延長されたのは、高齢化を見据えてのことだったと思われるが、この先さらに公的年金支給年齢が遅くなると予想されている中で、45歳定年で一度会社を放り出され、第二の仕事を見つけなくてはならないと……今の雇用システムと状況を考えるなら、中高年の再就職が簡単でないことは明白で、そのあたりをどのようにクリアするのだろう。

単に中高年を厄介な窓際族扱いするだけで、会社としてのケアがネグレクトされたら、営々と構築されてきたシステムがあっさりと崩壊するかもしれない。もちろん、半世紀前の日本の社会全体と今の日本の社会全体の状況は、大きく変化をしていて、何らかの方策を取る必要があるような気はしないでもないが。

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