懐話§昭和三十年代~ランニングシャツ~ [昭和]
[承前]
小学生から中学生の頃の夏休み、我々の日常着はランニングシャツだった。当時もTシャツがないわけではなかったが、日活映画の中に登場してというくらいの、遠い世界の話だった。
ランニングシャツで、朝から晩まで……プールに泳ぎに行ったり、自転車に乗ってどこかへ遊びに出かけたり、万能の一枚だったのである。
高校生くらいになると、さすがにランニングシャツ一枚でということはなくなり、何やらなシャツを着たりはして過ごしていた。1970年代に入ると、何やらTシャツを着だす連中も出てきたが、自分が夏の日常に着たとかいった記憶はない。
どうやら、Tシャツを着るようになったのは、大学に入ったあたりがタイミングだったようで、尾瀬の山小屋で夏休みのアルバイトをし始めた時には作業着的に着るようになったのだ。以来、Tシャツが夏の日常着としての地位を得たのだ。
大学を出て入った会社は、ネクタイを締める必要がなかったが、Tシャツで出勤することはさすがにしなかった。別にTシャツで行っても何ら問題はなかったけれど、そこはまあ自分なりの矜持のようなものと言えるだろうか。
[続く]
《昭和のトピックス一覧》
小学生から中学生の頃の夏休み、我々の日常着はランニングシャツだった。当時もTシャツがないわけではなかったが、日活映画の中に登場してというくらいの、遠い世界の話だった。
ランニングシャツで、朝から晩まで……プールに泳ぎに行ったり、自転車に乗ってどこかへ遊びに出かけたり、万能の一枚だったのである。
高校生くらいになると、さすがにランニングシャツ一枚でということはなくなり、何やらなシャツを着たりはして過ごしていた。1970年代に入ると、何やらTシャツを着だす連中も出てきたが、自分が夏の日常に着たとかいった記憶はない。
どうやら、Tシャツを着るようになったのは、大学に入ったあたりがタイミングだったようで、尾瀬の山小屋で夏休みのアルバイトをし始めた時には作業着的に着るようになったのだ。以来、Tシャツが夏の日常着としての地位を得たのだ。
大学を出て入った会社は、ネクタイを締める必要がなかったが、Tシャツで出勤することはさすがにしなかった。別にTシャツで行っても何ら問題はなかったけれど、そこはまあ自分なりの矜持のようなものと言えるだろうか。
[続く]
《昭和のトピックス一覧》
コメント 0