街話§神保巷塵[85]ノンノ創刊五十周年 [神保町]
[承前]
神保町――正確には千代田区一ツ橋――にある集英社が発行している、若い女性ファッション誌“ノンノ(non・no)”が、この日に創刊50周年を迎えた。
↓創刊号の表紙

前年、マガジンハウス――当時は平凡出版――が創刊した“アンアン”の後を追っての創刊である。10年ほど前、月刊誌に変わるまでは、5日と20日の隔週で刊行されていたのだ。
そうして、京都や津和野、飛騨高山といった観光地紹介の特集が組まれると読者と思しき女性たちがこぞって旅の目的地とした。そんな彼女たちが“アンノン族”と呼ばれて、一つの現象ともなったのである。ちなみに世間では“ディスカバー・ジャパン”のキャンペーン華やかな頃でもある。
その後、ペンション・ブームの火付け役にもなったりして、若い女性の嗜好を巧みにすくい取っていたようだ。
雑誌の寿命がどれほどのものかはわからないが、創刊数号で廃刊になることも珍しくない業界ゆえ、50年というのは長寿と言ってもいいだろう。さて、この先どれほど続いていくか……それは編集者のセンスと読者次第である。
追記:どうでもいい話だが、アンアンの表紙ロゴが平仮名の“のんのん”に見えてしまうという……そんなエピソードがあったことを思い出す。
[続く]
《神保町のトピックス一覧》
神保町――正確には千代田区一ツ橋――にある集英社が発行している、若い女性ファッション誌“ノンノ(non・no)”が、この日に創刊50周年を迎えた。
↓創刊号の表紙

前年、マガジンハウス――当時は平凡出版――が創刊した“アンアン”の後を追っての創刊である。10年ほど前、月刊誌に変わるまでは、5日と20日の隔週で刊行されていたのだ。
そうして、京都や津和野、飛騨高山といった観光地紹介の特集が組まれると読者と思しき女性たちがこぞって旅の目的地とした。そんな彼女たちが“アンノン族”と呼ばれて、一つの現象ともなったのである。ちなみに世間では“ディスカバー・ジャパン”のキャンペーン華やかな頃でもある。
その後、ペンション・ブームの火付け役にもなったりして、若い女性の嗜好を巧みにすくい取っていたようだ。
雑誌の寿命がどれほどのものかはわからないが、創刊数号で廃刊になることも珍しくない業界ゆえ、50年というのは長寿と言ってもいいだろう。さて、この先どれほど続いていくか……それは編集者のセンスと読者次第である。
追記:どうでもいい話だが、アンアンの表紙ロゴが平仮名の“のんのん”に見えてしまうという……そんなエピソードがあったことを思い出す。
[続く]
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