連話§ワタシの酒肴[161]カプレーゼ [酒肴]
[承前]
イタリア料理屋では“カプレーゼ”というが、我が家では“モッツァレラ・トマト”と呼んでいる。最初に食べたのは、おそらく今世紀に入ってからのことではなかったかと記憶するが、さだかではない。
ドイツやオーストリアを旅行していて、ほとほと肉料理に降参していた時、ふと思い立ってイタ飯屋に入って見つけたのがカプレーゼだった。
スライスしたモッツァレラチーズとトマトにバジルがかかっていて、頼んだ客が好みに応じてバルサミコとオリーブオイルをまぶせば出来上がり。何より気兼ねなく食べられて、胃にも優しいところが気に入った。
というわけで、日本に帰ってからも月に3回くらいは食べている。国産でもフレッシュなモッツァレラチーズが市販されているので、あとはトマトさえ用意すればいいのだが、問題はそのトマトなのだ。
宅配で届くトマトは、もうずうっと昔からおいしくない。トマトらしい味がしたことなどがないという不思議で……もうすっかり諦めてしまっている。
スーパーマーケットに出向いてうまそうなトマトを探してみるのだが、値段が高いといっても油断はできず、野菜コーナーで考え込む時間はトマトの前が一番に長いようなのだ。
[続く]
《酒肴のトピックス一覧》
イタリア料理屋では“カプレーゼ”というが、我が家では“モッツァレラ・トマト”と呼んでいる。最初に食べたのは、おそらく今世紀に入ってからのことではなかったかと記憶するが、さだかではない。
ドイツやオーストリアを旅行していて、ほとほと肉料理に降参していた時、ふと思い立ってイタ飯屋に入って見つけたのがカプレーゼだった。
スライスしたモッツァレラチーズとトマトにバジルがかかっていて、頼んだ客が好みに応じてバルサミコとオリーブオイルをまぶせば出来上がり。何より気兼ねなく食べられて、胃にも優しいところが気に入った。
というわけで、日本に帰ってからも月に3回くらいは食べている。国産でもフレッシュなモッツァレラチーズが市販されているので、あとはトマトさえ用意すればいいのだが、問題はそのトマトなのだ。
宅配で届くトマトは、もうずうっと昔からおいしくない。トマトらしい味がしたことなどがないという不思議で……もうすっかり諦めてしまっている。
スーパーマーケットに出向いてうまそうなトマトを探してみるのだが、値段が高いといっても油断はできず、野菜コーナーで考え込む時間はトマトの前が一番に長いようなのだ。
[続く]
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